Mogrockfes コンセプト

今年も沢山の野外フェスが開催!日本のフェスのレジェンドFUJI ROCK を筆頭に日本でも無数のフェスが開催されました。そこで、将来に向けてMogmogとしても数あるビックフェスに対抗するフェス『モグロックフェス!』を想像することに決めたのです!

Mogrockfes ターゲット

現在のフェスの参加者の年齢層が思いの外に高いことが分かります。20代後半~40代がフェスを楽しんでいるようです。なんだかんだ言ってもフェスに行くことはお金も掛かります。金銭的に余裕がある人がフェスを楽しんでいることが多いそうです。なのでこの『モグロックフェス』は少し年齢層を高めに設定しながら、良き時代の音楽シーンを若い世代に提案することも目的とすることにしました。

4大フェスとは違うモグロックフェスを作る

日本の4大フェスと言えば「FUJI ROCK FESTIVAL」「ROCKIN FESTIVAL」「RISING SUN FESTIVAL」「SUMMERSONIC」と言われていますが、この4大フェスに違った角度で殴り込みをかけるのです。「小沢健二を出しておけば喜ぶだろ?」「この音気持ちいいわ~めっちゃ好きなんだよ」みたいなリア充達が女を意識してイチャイチャするような音楽とは一線を画す形で頑張ろうと思います。

 

もちろん、小沢健二もサチモスもRADWIMPSもグループ魂でも岡崎体育でもスカパラでも、そのアーティストがダメだというわけではありません、それは4大フェスで楽しんでくれ、ということです。ところで今年のROCK IN FESTIVALにはナオト・インティライミが出演していたそうですが、どんな空気だったのでしょうか?僕は今でも水曜歌謡祭でクリスティーナ・ロナウドが嫌そうにタオルを振っていた姿が脳裏から離れません。あれは本当にカオスで僕のお気に入り動画に保存されています。

 

ではモグロックフェスをどんなフェスにしたいのか?ということですが、コンセプトにあるように「呆れるほど楽しい」フェスで伝説の1日を作るので。基本的に出演者はMogmog編集部の独断と偏見で決定、さまざまなアーティスト名が登場するので、「ネタにしているだけだろ?」と思われる方もいると思いますが、信じてもらえないもしれませんが好きなアーティストということだけは大事にして選んでいます。たぶん編集部のことを知っている人なら嘘偽りなくモグロックフェスに出てほしいアーティストが、本当に好きだということは分かってくれると信じています。

 

さて、それではそろそろモグロックフェスを開催しましょう!想定はもちろん夏!場所は広い海と山が共存する架空の場所で。天気は快晴です!

モグロックフェス開催!想像実況で1日をレポート!

AM 10:00

開場とともに沢山のお客さんが一番大きいビーチサイドステージに向かって走り出した。瞬く間に12000人収容できるステージ前はいっぱいになった。

 

記念すべき第1回モグロックフェスのオープニングを飾るアーティストを今か今かと待っている。すると幻想的なSEが流れ始めサンプリングの力強いリズム、ドッタ!ドタ!…ドッタ!ドタ!そこに被るようにディストーションの効いたギターが鳴り響く。

 

デーデデェデー、デーデデデデェ―!そう反町隆史の登場だ!

ステージ上には偶然にも心地いい風が吹き始め、少しウェットな前髪を揺らす、もう一曲目から会場のボルテージは最高潮に、『言いたいことも言えないこんな世の中じゃ』の後にすべての観客は『ポイズン!』と拳を上げながら叫び会場は揺れる。一曲目から失神者続出だ。そう、これこそがモグロックフェスだ!

 

『POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は』を歌い終えると、反町ははにかむように笑顔を見せ『ありがとう』の一言。

 

そして反町の口からサプライズが発表される。

 

この日のためにスペシャルゲストを呼んでくれたようだ。会場は『誰だ?』という期待に胸を膨らませていると、ステージ右側からギターを抱えたアメリカ人が登場した。そう、ニュージャージ生まれ、元ボンジョビのギタリスト、リッチーサンボラ―だ。二人はコンプレックス再結成時の布袋と吉川晃司のように、ステージ中央で固い握手を交わすと、リッチーサンボラは心地いいギターを鳴り響かせた。

 

静かに力強く反町は歌い始めた。そこにリッチーサンボラのコーラスが追ってくる、大ヒットナンバー『Forever』だ。もう不思議と観客は涙そうそう状態。お気づきの方もいるかもしれないが、このステージがビーチサイドステージで行われているのは、もちろん1997年放送のフジテレビドラマ『ビーチボーイズ』に対するリスペクトによるものだ。

 

2曲を歌い終えると海面と同じような輝く汗を光らせながら反町はステージを後にした。

 

AM 10:30

ステージは次のアーティストの登場に向けセットの変更が始まった。転換の時間を退屈させない、それがモグロックフェスだ。手際よくDJブースが中央に用意され、心地いいレゲエのリズムが流れ始めた。

 

そう、現在はドーザンイレブンとして活躍している三木道山の登場だ。

もちろん曲は『Lifetime Respect』だ。会場は一気に和やかな雰囲気に、当時気にしていなかった人もあらためて聴くと名曲ということを再確認し、当時を知らない若者も、楽し気に体を揺らしていた。

 

そうしていると次のアーティストのステージの準備が整った。

 

※転換短すぎだろ?という突っ込みは一切認めません。そしてステージ上に現れたのはASKAだ。

賛否両論あることは承知だがモグロックフェスは素晴らしい音楽を届けてくれればそれでいい、それが新しい一歩となってもらえるならなおさらだ。

 

会場にはYouTubeでASKAの曲を歌い動画を投稿する、とみさんの姿もみられた。とみさんに見守られながらASKAの曲が始まった、復活後の代表曲『東京』だ。新しいASKAの姿に会場からは温かい声援が投げかけられる。その温かい声援に心なしかASKAの目は潤んでいるようにも見えた。

 

続いて披露したの名曲『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』。このタイトルの意味はことわざの『晴天をほめるには日没を待て』からきているらしく、朝晴れているからといっても夕方にならなければその日の天気はわからず、人の幸せも本当に幸せだったかは死期を迎えるまでわかならい。そういった意味があるようで、このモグロックフェスも終わってみるまで本当に幸福な時間だったのかわからない、ASKAはこの1日が幸福であって欲しいと願いながら歌っているようだった。

 

ASKAは二曲を歌い終えると何も話をすることもなく、笑顔でステージを去って行った。たぶん音楽ですべてを表現したかったのだろう。

 

このとき観客は、その後に訪れるサプライズを知る者はいなかった。

 

AM 11:00

ASKAのが去ったステージでは次のアーティストの登場まで大幅なセット変更が始まると、観客はグリーンステージ(山のステージ)に移動が始まった。グリーンステージはステージの後ろに大きな滝があり、マイナスイオン豊富の水素水飲みまくり状態の健康的なステージだ。会場にはエンヤのONLY TIMEが流れている、ステージの準備が遅れているので、3回リピートされている。

 

するとステージ右側から丈の長めのワンピースを着たロングヘアーの女性が現れた。裕木奈江の登場だ。

この森のステージのオープニングを飾った裕木奈江は1993年に発売されたアルバム「森の時間」を再現するという試みが行われた。時間の関係もあり全10曲のアルバムの中から抜粋された2曲を披露、バックバンドには山崎ハコの姿が見える、今でも親交があるようだ。

 

以前くるりがチームロックを再現するという手法でツアーを回っていたが、裕木奈江にもそのような期待を抱かずにはいられなかった。軽やかにステージをステップを踏む姿は今でも儚く、そしてふつくしい!もう森のステージにいた観衆は全て裕木奈江のとりこになっていた。

 

さてフェスの楽しみと言えばフードスペースだ。もちろんモグロックフェスのフードスペースも充実している。目玉は主催者のモグモグ編集部が愛してやまない飲み物、明治の「白のひととき」の巨大ブースが設置されている。この「白のひととき」はまろやかなミルクのやさしさと甘さがやみつきになる極上のコーヒー飲料だ。

 

この感じ、、、、そうだ、この感じは母乳感だ。大人になりきれない僕らには手放すことのできない飲み物だ。モグロックフェス開催を記念して哺乳瓶型の白のひとときが販売され、穏やかな空気が流れていた。

 

もちろん大人の為に白のひとときを使ったカルアミルクも販売されている。フードも充実。フェスのフードと言えば高くで量が少ないというイメージだが、モグロックフェスではボリューム満点、一番人気は西調布にあるとんかつの名店「とんかつ ひで」がモグロックフェスの為に開発してくれた「突然とんかつ丼」だ。一見ただの大盛りの白ご飯と思いきや、お箸を入れると突然下からとんかつが現れるという驚きのあるメニューだ。

 

沖縄からは那覇桜坂にある餃子専門店「新茶屋」が名物のニンニクが丸ごと入ったギョーザで参戦、他のフェスではレッドブルが担当するはずのエナジー部門を一手に背負った形になっていた。

 

PM 1:00

そうしているうちにビーチステージの準備が整ったようだ。

 

すると灼熱のステージには黒いスーツを着た四人が登場した。FIELD OF VIEWがこのモグロックフェスに合わせて再結成し登場したのだ。

一曲目はもちろん大ヒットナンバー「突然」だ。あの頃と変わらない爽やかな声に灼熱の会場の湿度は3度ほど下がった。当時ビーイングというだけで毛嫌いしていた人も改めて聴くとあまりの名曲ぶりに放心状態になる人が続出した。

 

歌い終えるとボーカルの浅岡雄也がMCを始め、再結成にいたるまでの話を面白おかしく話すと、ふいにフードスペースで販売されている「突然とんかつ丼」の話を始めた。偶然かと思われた曲名「突然」と「突然とんかつ丼」の接点を話し始めたのだ。実は出店している西調布のとんかつや「とんかつ ひで」は浅岡雄也の実家だそうだ。是非一度食べに行ってみたいものだ。

 

次の曲は1995年に発表した「ドキッ」が披露された。この曲は「君がいたから」以来、坂井泉水と織田哲郎(ボンバーマン)の黄金コンビでヒットを飛ばした後に浅岡雄也が作曲したターニングポイントになった曲だ。この曲は初めて聴く人も多い雰囲気だったが暖かい声援が送られモグロックフェスの客層の良さが現れた瞬間だった。

 

それはともあれ、この真夏の日差しの中、黒のスーツでキメてくれたFIELD OF VIEWのモグロックフェスに対する思いに感動した。FIELD OF VIEWのステージが終わると、手際よくセットが変わり次のアーティストが登場した。高橋優だ<●><●>。

どこか場違いな雰囲気が、その理由は高橋優の口から語られた<●><●>。どうも主催者Mogmogは元々毛嫌いをしていたそうなのだが<●><●>5週回って好きになったということかららしい。

 

若干アウェイの会場でも心置き無く最高のパフォーマンスをする高橋優にプロを感じ<●><●>会場も受け入れ、ライブの後の物販には長蛇の列ができ、特別に開催された高橋優チェキ会では持ち前の笑顔で<●><●>新しいファンとの交流を楽しんでいた<●><●>

 

PM 2:00

次はこのモグロックフェスの中で他のフェスにも参加しているビッグアーティスト「スピッツ」の登場だ。

 

一見モグロックフェスとは毛色が違うと思われる人もいるかもしれない、確かにそうなのだが、これは運営たっての希望で、草野マサムネならこのモグロックの趣旨や面白さを理解してくれると考えたところ、笑いながら了承をしてくれたそうだ。

 

さすがステージは圧巻で「運命の人」「青い車」「おっぱい」を披露しご満悦でステージを後にした。

ビーチサイドステージが転換に入ると、森のステージではアコーステックギターを抱えて元サムシングエルスの大久保伸隆が登場。この日の為に現在にレコード会社勤務している今井千尋も参加。

 

残念ながらベースを担当していた伊藤大介は参加できなかったようだ。懐かしいアコーステックギターのフレーズが、そう大ヒットナンバー『ラストチャンス』だ。少し恥ずかしそうに歌う大久保伸隆の姿はあのときのままだった。それにしても名曲過ぎて震えた!

PM 3:00

ビーチサイドステージに戻ると、見覚えのあるドレッドヘアーの外人が陽気に合図を出すと演奏が始まり、ステージ右側から軽快なリズムに体を揺らしながら絵に描いたような男前が登場した、織田裕二だ。

ステージにいるドレッドヘアーの外人は間違いない、マキシ・プリーストだ。もちろん歌っているのは『Love Somebody』。

 

会場は沸点に達し大合唱!裕二はマイクを観客に向け、煽る煽る、それに観客は盛大に応える。こんな笑顔になれる曲はなかなか存在しないはずだ。裕二と観客が一体化した瞬間だった。フィッシュマンズのLONG SEASONが約35分の大作かもしれないが『LoveSomebody』が35分演奏されても同等以上のトランス状態に入れることを僕は保障する。

 

一曲歌い終えるとマキシ・プリーストを硬い握手をしてMCが始まった、内容はもちろん2019年に開催される世界陸上の話題だ。ボルト引退後の世界陸上がどうなるのか、日本の100mの記録はどこまで伸びるのか様々な角度から僕らに伝えてくれた。

 

次に披露したのは1994年発売の『OVER THE TROUBLE 』だ。考えてみれば90年代人気俳優はみんな曲を出していた。オープニングを飾った反町隆史もそうだし、吉田栄作、忘れちゃいけないのがアニキこと唐沢寿明、アニキの『素直になれよ~Yes,my love』は名曲中の名曲だ。

 

そんなことを考えていると最後の曲が紹介された。『最後の曲です。ALL MY TREASURES』すると会場のテンションは今日何も繰り返される熱狂の渦に。最初の『ALL MY TREASURES』の部分をマイクを使わず、心の声のように歌う裕二の魅力にノックアウトだ。曲が終わると軽く2019年の世界陸上の告知もう一度軽く済ませるとステージを後にした。

 

PM 4:00

ビーチサイドステージが休憩に入り森のステージに移動すると『ワンツゥー』の掛け声とビートの利いたリズムが、キュリオの登場だ。ソプラノサックスを持つボーカルNOBは今年44歳を迎えたとは思えないほどのパワフルなステージ、るろうに剣心のオープニング曲『君に触れるだけで』と『ひまわり』を披露し、「みんなの中では粉雪と言えばレミオロメンだって思うけど、実は僕らも歌ってます」という小粋なジョークを飛ばし、真夏に聴く粉雪は格別で火照った体に染み込んでいった。

キュリオがステージから掃けると軽快なスクラッチ音が鳴り響いた。

 

ミヒマルGTが転換を楽しませてくれるようだ。もちろんヒットナンバー『気分上々↑↑』だ。あいかわらずヒロコの男受け感は抜群!自称音楽好きに一切受け入れられない呆れるほどのテンションで一気に『ギリギリHERO』になだれ込む。

 

スチャダラパーとは別世界のミヒマリックライムで会場を燃え上がらせた。

 

ところでミヒマルGTのスクラッチの音って全部同じに聞こえるけど同じなのかな?でもそんなところも大好きだ。余談だが気分↑↑の出だしの部分はケミカルブラザーズの『Hey Boy Hey Girl』からインスピレーションを受けたということを、信頼できる筋からの情報として聞いている。

ミヒマルGTがステージを後にすると交差するようにMay Jが登場した。

 

なぜMay J?

 

実はMay Jがモグロックフェスに参加した経緯は『アナと雪の女王』のエンディングソング『レット・イット・ゴー~ありのままで~ 』の大ヒット中、世間からバッシング受けていたとき、主催者の代表も同じようにディスっていたことがあり、裕木奈江のバッシングを非難しておきながら、同じようにバッシングしていたことを恥ずかしく思っていた。テレビ出演していたMay Jの姿が本当にいい人そうで、ディスっていたことを謝罪したいことと、是非オリジナルの曲も沢山の人に聴いてもらいたいと思い、主催者からオファーをしたところ快く了承してくれたそうだ。

披露した『Back To Your Heat』は相当良かった!

 

もちろんサービス精神豊富なMay Jは最後に『レット・イット・ゴー~ありのままで~ 』を堂々と歌い上げた。

 

丁寧にお辞儀をしてステージから掃けていくとすれ違うように高橋由美子が登場した。

一曲目は91年のライブでもオープニングに使われた名曲『PEACE BOMBER』だ。これめちゃくちゃいいので是非ヨウツベでチャックしてくれ!

 

アイドルとは何かがわかりますから!

20世紀最後のアイドルは今でも健在、当時と同じパフォーマンスを見せてくれた。

 

二曲目は魔神英雄伝ワタルの主題でおなじみの『STEP BY STEP』だ。初めて聴いたお客さんも、完成されたアイドル像に、今アイドルと言われている人の大半がアイドルではないことに気が付くのだった。

 

そのあと思いもかけないコラボレーションが生まれるとは誰も予想していなかった。ステージにはなぜか再びMAY Jが登場した。

 

そのときある話を思い出した。

 

以前May Jが『レット・イット・ゴー~ありのままで~』を歌っているのを見た高橋由美子は、行きつけの新橋の飲み屋で私の方が絶対上手だって言い放ち、そのままカラオケで披露したところ、尋常じゃなく上手だったというエピソードがあり、そのことを知ったMay Jが勝負を挑んできたということだ。

 

そして因縁のレディゴリズム対決実現したのだ。

 

確かに高橋由美子の歌唱力は半端ない、パね~わけだけど、このガチ対決考えただけでも鳥肌が立った。前奏が始まると先に歌い始めたのはMAY Jだ。伸びやかでしなやかな声は会場に響き渡った。さすが本家だ。

 

視線は観客ではなく、高橋由美子の目を見ながら歌う。目を反らすことなく見つめ返す高橋。

 

もうフリースタイルダンジョンのようだ。

 

MAY JがAメロを歌い終えると、高橋由美子がBメロで対抗する。そしてサビは二人の個性がぶつかり合う。

 

こいつら本気だ。緊迫した光景に観客は言葉を失いあっという間に曲が終わった。この勝負はドローに終わった。二人は笑顔で抱き合い、観客は感動で涙を流した。

 

PM 6:00

この後グリーンステージは終了らしいので、ありのままに、そのままにビーチサイドステージに移動した。

 

モグロックフェスも終盤に差し掛かり、驚きのサプライズ出演が発表された、それは女優の二階堂ふみだ。

それは二階堂ふみが世の中に初めて出たのがモグロックフェスを主催しているフリーペーパー『Mogmog』だったことでお願いされ、本当は嫌だったが編集長が『あることないこと2ちゃんに書くぞ!』と言ったことから実現したステージだ。

 

見たことのあるバックバンドを引き連れ、歌い始めたのはセックスピストルズの『アナ―キー・イン・ザ・UK』だ、ズコーとなるような歌声だったが問題はない。そんなことを無視して歌うことができるのが二階堂ふみだ。

 

荒れ果てたステージに次の登場したのは最近メジャーデビューしたばかりのスカートだ。

アルバム20/20の視界良好からスタートすると会場の雰囲気は一変、さわやかで心地いい風が吹き始めた。

 

モグロックフェスの中で最も穏やかなステージを一人の男が見つめていた。午前中に最高のパフォーマンスを見せてくれたASKAだ。スカートの澤部氏が熱狂的なASKAファンだという情報をスタッフから聞き、見に来てくれたのだ。

 

するとASKAは澤部氏のところに小走りで行くと、一曲一緒に歌おうと提案した。もちろん断る理由はなく夢の競演が始まった。曲は1994年の大ヒットナンバー『HEART』だ。

 

ASKAの力強い歌声に澤部のコーラスは時にやさしく、時に激しく、ASKAへのリスペクトがヒシヒシと伝わってくる。まさにモグロックフェスの中でも伝説に残るステージだということは間違いがない。

 

曲が終わっても歴史的な時間だったという余韻がいつまでも残っていた。一曲歌うとドラムセットに飛び込んでそのまま帰っていった。会場にはギターのハウリング音が残っていた。

 

PM 7:00

モグロックフェスも終盤に差し掛かった。

 

ステージのスクリーンには『森高千里』と表示され観客がざわめいた。

もちろんムリと言われるどころか『今が旬だろ?もしかしたら旬はまだで、成長段階だろ?』そう思えるほどだ。

 

ギターをかき鳴らし歌ったのは『ハエ男』だ。アーシーなギターが心地いい!今聴いても歌詞は新鮮でジャパニーズロックの金字塔だ。そのままの流れで『ロックオムレツ』『テリヤキバーガー』とぶっ飛ばした。

 

『アラフィフの体にはさすがにキツイわ~』というかわいらしい自虐ギャグを話す姿は、もう天使そのものだった。上がった息を整えながらここでゲストがステージに呼ばれた。

 

なんと江口洋介がいつの間に伸ばしたのかウィックなのかワンレンのロン毛を掻き上げながらギブソンのハミングバードを持って登場した。

 

おしどり夫婦として有名な二人がステージに立つとこちらまで幸せな気分になった。『まさかフェスで一緒のステージに立つなんて思ってもいなかった』と江口洋介はハニカミ、森高は『まさかね~』と笑って、『じゃあそろそろいきますか?』と言いドラムセットに向かった。

 

なんと江口洋介のバックで森高千里がドラムを叩くという、夢のような光景だ、もうモグロックフェスは夢のオンパレードだ。歌うのはもちろん『恋をした夜は』だ。この光景をステージの袖から織田裕二が見つめていた。湘南爆走族から30年、東京ラブストーリーからもう26年、この光景にも感無量になった。

 

次にステージの真ん中にキーボードが用意された。清水ミチコか矢野顕子かと待っていると、夏なのにマフラーを巻いた男を先頭に5人がステージに現れた。

 

ポピュラーミュージックグループ『キンモクセイ』だ。2011年以来の再結成だ。早々と大ヒットナンバー『二人のアカボシ』を披露した。

 

会場は初めて聴いた人も多く感じられたがすべての人が引き込まれていった。ほんと二人のアカボシは『ヤバい』ということがぴったりの名曲だ。

 

そして、曲が終わるとマフラーを投げ捨て魔法のような速さでスパンコールのスーツ姿に変わりキレのいいダンスを踊り始めた、超絶ダンスナンバー『車線変更24時』だ。

 

キンモクセイは本当に名曲揃いだ。現在ボーカルの伊藤俊吾はソロでリリースを続けているが、それもまた名曲揃いだ。これからも沢山の名曲を僕らに届けてほしい。

そして遂にモグロックフェスは最後のアーティストを迎える。

 

誰もいないステージに大きな桃が、心地いい打ち込みが鳴り響き『ウウウウ、ウーウ、ウーウ』という透き通るような美声が、、、するとパコっと桃が割れると、第一回モグロックフェスのオーラスを飾る西野カナが登場した!

 

曲は掟上今日子のドラマのエンディング曲としてもヒットした『no.1』だ。実は西野カナ出演の情報は事前にキャッチしていたのだが、このモグロックフェスをやろうと思った切っ掛けが主催者が西野カナを大トリにしたフェスをやりたいと思ったことが発端らしい。

 

なんだかよく分からない理由だが、とにかく主催者は西野カナをかっているらしい。考えてみたら単なる沖縄出身の踊っているアイドルだと思っていた安室奈美恵が今のようになることなんて想像つかなかったが、西野カナにそういう何かを感じているのかもしれないと思うと見方が変わってきた。

 

確かに『会いたくて、会いたくて』で震えているイメージが強いが、今の曲を聴いてみると西野カナはとっくに成長している。2012年発表の『Be Strong』の時点で『もう立ち止まらない、振り向かない、もっと強くなれる、一人でもきっと歩いていける』と歌っていいるのだ。

 

成長していたいのは僕らの方なんだ、そう思いながら聴いていると自分が恥ずかしい存在に思えてきた。

そしてモグロックフェスはエンディングに。

 

ステージには今日出演したアーティストが次々と上がる、この光景はオリンピックの閉会式を彷彿とさせる、ジャンルや事務所の隔たりは一切ない、平和の祭典はここにもあったのだ。

 

西野カナはマイクを片手に出演者に今日の感想を聞いて回った。印象的だったコメントは反町隆史のゲストで登場したリッチー・サンボラがたどたどしい日本語で『コンドハ、ゼヒ、ジョンボンジョビモツレテキテ、セカイテキナイベントニシタイアルネ!』と何故か語尾だけ中国テイストで話したことと、高橋由美子が控室でお酒を飲みすぎて完全に泥酔状態でわけのわからないことを言っていたことだが、よく聞くとこの後、新橋の居酒屋に飲みに行くらしく、誰か一緒に行かないかと誘っていたようだ。

 

そんな感じで収集がつかないグダグダになったところで西野カナが仕切り始めた。『みなさん!今日は第一回モグロックフェスに来ていただいてありがとうございました、最後はみんなで1.2,3モグロック!と言って終わりましょう!それではいいですか?』

 

『それではいきますよ!1! 2! 3! モグロック!!!』

 

会場が一体となり「モグロック!」と叫んだ、その瞬間ステージ両サイドからキラキラの紙吹雪がキャノン砲から発射され、ステージ後ろには花火が無数に打ち上げられる。

 

同時に高梨康治の『VICTORY』が流れ、スクリーンには全く関係無い伝説の格闘イベントPRIDEの名シーンが映し出される。(VICTORYはPRIDEの勝利者に送られる音楽だ)

 

そこに今日の出演者の名前がエンドロールとして流れ始め、全く無関係ながら謎の感動を呼んだ。そして出演者は笑顔でステージを去っていった。