「美大に通ってるのか~絵を描いているの?」と言われることがたまにありますが、美大生にも色々な種類の美大生がおります。グラフィックデザイン・webデザイン・インテリアや屋内外の空間デザイン・ファッション・インダストリアルデザイン・金工・木工・彫刻・日本画・油絵・版画・写真・映像・建築・環境計画・デザイン論理・美術館などの学芸員や教員志望など、ザッと挙げても読むのが大変なくらい美大生の目指すところは様々ですね。(みんな自由で動物園みたい。)美大ってただ絵を描いてる人たちがいるわけではないのです。驚く方もいるかもしれませんが、絵を描けない学生も美大に通っています。「美術=絵を描く」ということではないのです。最初にこういった美大生たちにとってのよい暮らしについて、実際の生活を見つめながら色々考えていこうと思います。やはり手始めに、自分に一番近い生活について考えるのがベターかと!

今回はわかりやすいので、1人暮らしの美大生にスポットを当ててみます。美大生の生活とはどのようなものなのか…。まずは仕送りやバイトの給与などの遣い道の例から、お金を通して美大生の生活を分解してみます。家賃・光熱水費・食費・雑費などは美大生に限らずどの学生にも発生する出費だと思いますが、美大生に必ずと言っていいほどついて回るのが「制作費」。制作費とは、授業で行う制作物にかかるお金のことを指します。例えば、絵画系の科の学生は画材代、デザイン系の学生の殆どはプレゼンテーションに必要なボードの印刷代やパネル代など、グラフィック制作の際に必要な場合は有料素材や有料フォント代、立体作品に使用するための資材・ビス・塗料代、映像作品のためのロケハン交通費・エキストラのご飯代、その他にも制作を手伝ってくれる後輩などにデータの素材をあげたり食事を奢ったり、取材が必要な制作の場合には現場に行く交通費や、ポスターの画的に必要なものを買い揃えたりなど、どんな科に通っている学生でも制作費はつきものなのです。